抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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消炎酵素であるSerratiaプロテアーゼ「TSP」が腸管壁を通過するか否かを,放射性よう素標識化TSPを用いラットで検討.
131I-TSPはクロラミンTを用いる酸化法で調整した.この
131I-TSPのカゼイン水解能は標識化前と変らず,またその純度は90%以上であった.この
131I-TSPをラット空腸ループ内に投与し,諸組織の放射能測定.けい動脈血あるいは検体投与部位腸間膜静脈血の透析,ゲルろ過の結果から,対照の
131I-KI投与例とは異なり
131I-高分子物質の存在が血清中に認められた.またin vitro実験として反転腸管を用いる実験からTSPのカゼイン水解能が腸管の粘膜側からしょう膜側に移行することも認めた.以上の実験結果から,腸管内に投与したTSPのわずか(10%以下)ではあるが,活性を維持したたんぱく質のまま腸管壁から血管系に吸収されるものと推定された:参21