抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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石油の化学組成と炭素同位体組成とは,石油が生物学的物質,特に有機物中の脂質分の続成作用によって生成されたことを示唆する。これらの成分はたい積の当初から全埋没期間を通じ,石油の生成・移動,さらに貯留岩に集積した後もたえず変成しつづける。この変成は第一には起源物質と生成物質との間の安定関係に,第二には環境の物理的化学的性質によって支配される。変成物質の易動性と第一次ないし第二次移動の能力もまた変成の程度と環境の温度・圧力条件に依存する。これらの環境要因は石油が集積したままいのこるか,組成的に異なった部分に分れてしまうかを決定する;写図8表2参28