文献

J-GLOBAL ID：201602009305508858   整理番号：71A0382380

カイコのさなぎ期における窒素異化代謝の研究I 尿酸の分布・生成様相およびたんぱく質量の変動

著者 (1件)： 藤條純夫 (東大(農))
資料名： 日本応用動物昆虫学会誌  (Japanese Journal of Applied Entomology and Zoology)
巻： 15  号： 3  ページ： 144-152  発行年： 1971年 
JST資料番号： F0918A  ISSN： 0021-4914  CODEN： NIPTAR  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN) 

抄録/ポイント： カイコのさなぎ期における尿酸の分布および窒素代謝における最終生成物がいかなる物質でその生成される時期と経過とについて明らかにするため,25°Cに保たれたさなぎを雌雄別に毎日5~7頭を取り出し尿酸を抽出.尿酸の代謝および組織分布を調べる実験は2μlの1/15Mりん酸緩衝液(pH7)に溶かした2-¹⁴C-尿酸0.1μCiを注射器で注入して調べた.その結果,カイコさなぎはN異化代謝はさなぎ期のある特定の時期に活性が急速に高まり,しかもこめ様相は雌雄間で著しく異なったこと,たんぱく質量の変動様相も雌雄間で異なったこと,たんぱく質の減少時期と尿酸量の増加時期がほぼ一致し,たんぱく質減少量≒尿酸増加量であることを明らかにし,たんぱく質が尿酸に代謝されると考えられた:参33

引用文献 (33件)：

• 有賀久雄・吉武成美・石原廉(1953)油蚕性並びに黄体色性遺伝子の発現機構に関する研究(II)家蚕幼虫の数種の生化学物質について.日蚕雑 22: 11∼18.
• BARRETT, F.M. and W.G. Friend (1970) Uric acid synthesis in Rhodnius prolixus. J. Insect Physiol. 16: 121-129.
• BIRT, L.M. and B. CHRISTIAN (1969) Changes in the nitrogeneous compounds during the metamorphosis of the blowfly, Lucilia cuprina. J. Insect Physiol. 15: 711-719.
• BRENNER-HOLZACH, O. und F. LEUTHARDT (1961) Untersuchung über die Biosynthese der Pterine bei Drosophila melanogaster. Helv. chim. Acta 44: 1480-1495.
• BRENNER-HOLZACH, O. und F. LEUTHARDT (1965) Über die Herkunft der C-Atom 2 und 8 der Harnsäure bei Drosophila melanogaster. Helv. chim. Acta 48: 1147-1151.

タイトルに関連する用語 (8件)： カイコ ,  さなぎ ,  窒素 ,  異化代謝 ,  研究 ,  尿酸 ,  分布 ,  たんぱく質量