抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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円筒状の中心計数管とそれを取巻く多線陽極式反同時計数管からなる測定装置を用いて表記の測定を行なった。両計数管の隔壁は0.05φW線で作られた円筒状の格子であって,反同的計数法により,いわゆるescape peakの出現を除くことができる。充てんガスは微量の
37Arを含むP-10(Ar:CH
4=9:1)5atmで,金属Caを用いて精製されたものである。中心計数管の出力は100チャネル波高分析器に導かれ,また反同時計数管の出力は0.9KeV以上に相当するもののみが成形ののち,波高分析器のゲート入力に入れられた。Kピークの分解能は23%であった。K-X線が中心計数管の両端から逃れる確率,陰極線と衝突する確率および反同的計数管を素通りする確率などの処要の補正を加えた結果はL/K=0.103±0.07となり,理論値0.100とよく一致した。またE
K=2.819KeVとしたとき,ELの平均値として273±6eVを得た.さらにこの実験から,0.2KeVの電子に対するArのW値は,2.8KeVの電子に対する値の0.98±0.04倍であることが結論される;図4表4参29(浜田達)