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J-GLOBAL ID:201602010333319074   整理番号:65A0238525

放射線照射によるDNAの主鎖の切断および水素結合の破損

Chain scission and hydrogen bond breakage on irradiation of MIA.
著者 (5件):
資料名:
巻: 25  号:ページ: 526-536  発行年: 1965年 
JST資料番号: D0034A  ISSN: 0021-9398  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: アメリカ合衆国 (USA) 
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被照射DNAに対するフォスフォモノエステラーゼの作用率を測定することによって,ヌクレオチド間の結合鎖切断数を定量し,紫外線吸収の変化をめやすに水素結合の切断および全塩基の破壊量を見積った.子ウシ胸腺DNA溶液にX線または60Coγ線照射を行なった.低線量域ではDNAに起る化学変化の程度は線量に比例したが,この条件下では主鎖切断および塩基の破壊に対するG値は化学変化の量を照射線量で除することにより,また水素結合切断のG値はDNA分子中に最初存在する水素結合の全数をD37線量で除することによって計算した.DNAのポリヌクレオチド鎖がフォスフォモノエステルグループを形成する以外の仕方で切断される場合には,ここで用いた方法は適当でないが,得られたG=0.8(DNA0.5%溶液)は,他の物理化学的方法によった値(G=1.5)と大差なかった.被照射DNA溶液の260mμ紫外線の吸光度は中性および弱アルカリ性では被照射よりも高まるが,その程度によって水素結合の破損量を推定し,一方酸性側でみられる逆の現象によって塩基の破損量を計算した.この結果によるとDNA0.1%溶液における水素結合切断のG値は6.6でこれまで報告された値(0.14%液でG=38)より著しく低かった.プリンおよびピリミジン塩基の破壊はすべて水素結合の切断を導くはずなのに,両者のG値には必ずしも平行関係がなかった.ほかに,DNA濃度と化学変化の関係を調べ,DNAにおける放射線誘起の種々の化学変化を統括して,その放射線生物学的意義に論及している;図5表1参27(石川 統)
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