抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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核燃料処理の際の抽出分離剤としてD2EHPAがよく使われるが,MgとSrは抽出時の挙動がほとんど同じなので,D2EHPA抽出により得られた
90Srは不純物としてMgを含んでしまう。DTPAの様なキレート剤を加えても両者の抽出率は変らないので,水酸化物沈殿の溶解度の差を利用した分離を試みた。種々の核分裂生成物を含む酸性溶液を80°~100°Cに加温して18.5MのNaOHを加えて水酸化物のゼラチン状沈殿を作り, pHを測定した。沈殿と溶液は遠心分離により分離した。Mg(OH)
2は難溶性なので,この方法によりMgとSrを分離することができる。また,他の核分裂生成物,Ca,Ce,Fe,希土類なども同時に沈殿分離される。pH10におけるFeとMgの残存率は5%以下であった。Srの回収率はpH11では98%以上だが,PH13になると85%に低下する。CaはpH12以下ではかなりの量がSrフラクションに入ってしまうがpH13では8%位いになる。なお,沈殿の容積はもとの溶液量の8%以下である;図2表1参5(杉下竜一郎)