抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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固体を用いた放射線計測法のうち,ふっ化リチウム単結晶の着色中心を利用することが先に提示されたが,著者らはふっ化リチウム結晶の着色中心のうち,M.R,N
2バンドについて研究した。著者らは10〓から2x10〓レントゲンの照射線量計測のモニタとして,これら上記の三着色中心が利用出来ることを示した。試料としては,16×11×1.5mm
3の単結晶を用いて,室温でX線およびコバルト60ガンマ線の照射を行い,照射前後の結晶の光学的吸収曲線を測定し.その着色中心の濃度の変化から線量を求めた。光学的吸収曲線の測定にさいして,照射後24時間以後に測定した。これは光学的吸収曲線のピークが時問の経過とともに変化するためである。24時間後から2ケ月の間では,照射後のピーク変化はほとんど見いだせなかったと報告している。照射試料の差違による光学的吸収の濃度の変化は約5パーセント以下であった。また,照射後,熱処理して,再照射もできた。この再使用のための処理をした試料は線量と光学的吸収濃度の関係について初期試料と同じであったことが報告されている。また,結晶によって不純物が異なったとしても,同じバルクの結晶から得られる試料については同じ結果を得ることが認められたとしている(中島敏行)