抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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環境試料に含まれる放射性核種の低濃度を測定するため,感度がよく扱い易いように設計された逆同時計数しゃへい体をもつGe(Li)ガンマ線スペクトロメータについて記述してある。スペクトロメータは,2個の高効率のGe(Li)検出器がプラスチック結晶体の逆同時計数しゃへい体の中に入れられ,試料は2個のGe(Li)検出器の間に置かれている。Ge(Li)検出器の有効体積は70と80cm
3で,その効率は25cmで3inx3inのNaI(T1)検出器に比して12%(1332keVにつき)である。プラスチック結晶体は30inx15inで直径を3 1/4inの穴があいている。このスペクトロメータの性能はピークとコンプトンとの比およびピークとコンプトン端との比がエネルギーの関数で測定されている。その感度はわずか100nimの測定で1dpm以下の濃度の多くの放射性核種を測定するのに充分であり,環境試料中に含まれる
108mAgの最初の非破壊測定を行っている。またガンマ-ガンマ同時計数法の測定も行なっている。この方法は同時測定を行なわない時のガンマ線からのコンプトン分布が逆同時計数なしの場合の約1/40減すことができる(永原照明)