抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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分けつ期,幼穂形成期,減数分裂期および出穂期のイネに対し,各5日間,全線量,2.4.8.16 Krのγ線(
60Co)を照射した.照射当代(γ
1)は,茎長,穂長,穂実率などを調査し,γ
2は,γ
1の穂別系統として,葉緑体,稔性,形態の変異を調べ,γ
3は.γ
2の個体別系統として葉緑体変異を調査した.γ
1個体の茎長,穂長,一穂えい花数は,前の2つの生育期照射で明らかに滅少し,稔性ま,すべての時期で低下した.γ
2の稔性低下個体ひん度は,後の2つの生育期照射で高く,葉緑体変異個体は,幼穂形成期照射よりも分けつ期処理後代で多く,減数分裂期,出穂期照射後代では,ほとんど認められない.照射時の生殖系列細胞当りの突然変異数を示すγ
3の系統当り葉緑体変異数は,減数分裂期照射の方が,出穂期処理よりやや多い.分けつ期,幼穂形成期照射の変異数は,γ
2変異個体率 γ
3系統当り変異数から,それぞれ計算した.分けつ期照射では,この2つの推定値の間に,大きな差はなく,滅数分裂期照射の変異率と同じか,やや高い値である.幼穂形成期照射の場合には,γ
2 からの値は,γ
3からのそれよりはるかに小さい.この時期には,一部のγ
1穂の卵と花粉の始原細胞が,異なる細胞へ分化し,γ
3代に初めて変異が現れ,変異率を推定することは難しいと考えられる.葉緑体変異の種類も,照射時期により差が見られた;図4表9参14(著者抄録)