抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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疲れ過程におけるX線回折線半値幅変化は回折面依存性があり(200),(310),(211),(110)の順で小さくなる.結晶の塑性変化に伴うX線回折半値幅の増加についてこれまでにも研究されてきたが応力軸の方向と回折にあずかる結晶の方位との関係も重要な因子であると考えられる.引張応力が負荷された場合すべり面における最大せん断応力はτ=ρcosψcosα=μρ(τ:すべり面法線と応力方向のなす角,α:すべり方向と応力方向のなす角)で考えられる.μは方位係数でμが大きい結晶ほどすべりやすい.α鉄の回折面に関してμのあらゆる方位の分布に対する平均値戸を求めると(200)回折面における場合が最大で(110)回折面が最小値となるまたステレオ投影の性質を利用して各回折線に対する応力軸方向の分布を求めCalnanらが求めた方位係数μの分布とから戸を図式的に求めた結果計算値と一致した.従って(200)面回折にあずかる結晶は総体的にすべりやすく(200)面の回折半値幅変化が大きくなる.