抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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立山地獄谷温泉より採取した熱水的に変性した岩石と泥の中のTiとZrを比色法により測定した.熱水の酸性度を推定するために,SiO
2に対するTiやZrの比が便利である.変成岩のTiおよびZrの含量は新鮮な岩と変化なかった.これはこれらの元素が酸性条件での変成によっても岩石中に滞ることを示す.泥はTiおよびZrのSiO
2に対する比が大きいのが特徴で,泥を懸濁している水の酸性度に強く依存している.TiおよびZrの濃度と水のpHとの関係を求め,初期段階における変成岩を攻撃した熱水の酸性を推定した:参8