抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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シンチグラフィーに利用されるようになった
197Hgまたは
203Hg標識クロールメロドリンの欠点は,じん臓に相当期間濃縮保持され,放射線被ばくをもたらすことである。本研究では,ラットにて
203HCI
2静注群,
197Hg標識クロールメロドリン静注群を用意し,それぞれに対してd-ペニシラミンまたはN-アセチルーd,1-ペニシラミンまたは両者に構造の類似したバリンをアイソトープと同時に注射した。24時間後の各群ラットの体組織中水銀濃度を比較すると,d-ペニシラミンとN-アセチルーd,レペニシラミンの同時投与は共にクロールメロドリン水銀のじん臓への残留を大きく減少させることが明らかにされた。しかし,無機水銀のじん臓残留に対しては両者とも統計的に有意の効果を示さなかった。じん臓以外のいくつかの臓器への水銀残留に対してもある程度の濃度減少効果がみられるという