抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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胃がん発生に及ぼす栄養状態の影響をみるため,ラットを栄養的に不完全および良好な飼料で飼育し,発がん毒として2-フルオレニルアセトアミドおよび2.7-フルオレニルビスアセトアミドを配合して経口投与し,胃壁の組織を観察した.栄養不良群は白米,凍豆腐,最低量ビタミン,塩類添加飼料(I)およびIにみそ,キャベツを配合した飼料とし,良好群はIにビタミン,パントテン酸,ニアシン,塩類を十分に配合したものおよびたんぱく源をカゼインに改善した飼料とした.その結果,発がん毒無添加の場合,栄養良好群では異常が認められず,不良群では発育悪く,胃壁に退行変化が起こった.発がん毒を添加すると,いずれも前胃部細胞消失,角化こう進,バルーム細胞出現,上皮細胞い縮などの障害が現われるが,栄養不良群の方が改善群よりも障害の程度が強かった:参15