抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ラットの甲状せんを摘除し,機能欠損の状態における性中枢一視床下部と下垂体一性せんとの機能を同時に観察することを目的とし,卵巣を中心にコレステリン(I)代謝を検索した結果,性周期は間期延長を示し,また卵巣単位組織あたりの遊離およびエステル化I量の変化はみられなかったがエステル化酵素活性の増加がみられた.さらに肝臓,じん臓,血しょう内のI測定成績の結果から,甲状せん機能低下あるいはこう進時に報告されている肝臓内I代謝の他に,甲状せん摘除ラットにおいては,卵巣内ステロイド代謝の変化を反映するI代謝の変化がみられ,性周期の間期延長はエストロゲン合成低下の結果というより,プロゲステロンの合成増加の結果であると考えられる:参21