抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
正常人,各種じん臓疾患患者の血清および尿たんぱくについてディスク電気泳動分析を行ない,さらにネフローゼ症候群疾患患者(NS)については尿たんぱくをSephadex G-200によるゲルろ過にて検討し,ついでNSにおける血清および尿のIgG,トランスフェリン(Tf)値を用いたたんぱくクリアランス比などを求め,これらを比較検討した.その結果,NSの血清ディスク泳動分画では,アルブミン(alb),fastα
2-グロブリン(Fα
2),Tf,βγ-グロブリン(βγ)の著明な低下が認められた.尿たんぱく分画は多彩な像を呈し,特に高分子領域において変化が著しかった.一般にNSは慢性じん炎に比して出現分画数が多く,TfやFα
2の高値を示すものがかなり認められた.albは慢性じん炎と比較して低値のものが多かった.βγ比はやや増加を示した.じんうじん炎の血清と尿たんぱくはNS類似の傾向を示した:参60