抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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三次元空間での方位が単位の大きさのベクトルと同値であることから,方位データをベクトルの集合として統計的に取扱うことを試みた。単純な密度分布を示す時は,方位の平均はベクトル積で与えられ,その分散はフィッシャーの分布関数を適用することができる。この様な取扱いは,直交行列から少し拡散して任意の行列,固有値の取扱いに進めることができる。構造地質類における岩石の変位,応力変化など,また岩石磁気学などの問題に適用することができることを示す。さらに傾向面解析,一連の流線を描く問題(たとえば氷河の移動の解析)などにも応用することができる;参9