抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ふっ素リヒテライト組成ガラスを核形成剤を使用せず結晶化して均質な機械的強度の強い材料をうるための基礎研究の一端として,ガラスの転移が結晶化におよぼす影響について研究した.その結果この組成ガラスの結晶化温度以下の最高温度610°Cでのガラスの転移が結晶化におよぼす影響が非常に大きく,この温度に2時間以上保持したものは常にわれを生じ,その以下では長時間保持したものほど微晶の集合体となり,かつ結晶化度の大きいものが得られることがわかった.したがって,次にこの組成ガラスの転移の詳細を屈折率の測定により検討した結果,転移は400°C付近以上でおこり,一定温度における転移速度は酸化物系の一般ガラスと同様に取扱うことができることを知り,同時に転移速度式を導出した.また,この実験温度範囲での保持温度の変化によるガラスの転移および同時におこる相分離状態の変化が結晶化物の物性に大きい影響を与えることが予測される.