抄録/ポイント:
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cis-あるいはtrαns-2-アミノシクロヘキサプロピオ-酸(VI)のN-アシル化合物(VIIa:C
6H
5CO,b:p-CH
3C
6H
4CO,c:C
6H
5CH
2CO)を同量のソーダ石灰あるいは酸化カルシウムと乾留するとcis-あるいはtrans-2-アルキル(あるいはアリル)-3,4,4a,5,6,7,8,8a-ナクタヒドロキノリン(VIIIa,b,c)が得られる.ここに得られた閉環塩基(VII)の構造はUVスペクトルよりアゾメチン型と考える方が至当.VIIIはエタノール中Pd-Cで容易に還元されてcis-あるいはtrans-2-アルキル(あるいはアリル)-デカヒドロキノリンとなり,さらにぎ酸-ホルムアルデヒドで得量よく対応するN-CH
3体となるが,還元によって生ずるジアステレオマーは一種類だけである.trans-2-アミノシクロヘキサン酢酸のN-アシル化合物(XIIa:CH
3CO,b:C
6H
5CO)は前記同様ソーダ石灰と乾留するとtrans-2-アルキル(あるいはアリル)-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-3H-インドール(XIIIa,b)を生成する.XIIIはエタノール中Pd-Cの接触還元に比較的抵抗するがtrans-2-アルキル(あるいはアリル)オクタヒドロインドールに還元される.またこの閉環反応をcis-2-アミノシクロペンタン酢酸のN-ベンゾイル化合物に応用して15~20%の得量でcis-2-フェニル-3,3a,4,5,6,6a-ヘキサヒドロシクロペンタ〔b〕ピロール(XVIII)を得た.XVIIIはエタノール中Pd-Cの接触還元には抵抗するが2~5%塩酸溶液中酸化白金触媒で還元するとフェニル核まで還元されてcis-2-シクロヘキシルオクタヒドロシクロペンタ〔b〕ピロールを生成する.