抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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p-アミジノ安息香酸のエチルおよびp-ニトロフェニルエステル(P)とm-アミジノ安息香酸の同上の2種のエステル(M)を合成し,それらのトリプシン(E)による分解を行ない,速度論的検討とEの活性中心付近の構造とP,Mとの関連を考察.PはEの非常によい基質だが,Mは結合はするが基質とならない.この差はP,M間にアミジンやエステル残基の性質あるいはEに対する結合力に差があるためではない(簡単な類似化合物:p-およびm-トルアミジンで実験的に確認).むしろEの活性中心付近の立体配座の要請,すなわち陰イオン性部分,疎水性部分およびセリンの水酸基より成るしっかりした空間配位がPの方により適合しやすいものなのであろうと推定:参21