抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らの教室で1950年代に実施した日本人常用食品中の鉛量に関する研究を再検討する意味で,冷凍食品,インスタント食品などの鉛含有量を測定するとともに,現在日本人の常用している若干の生鮮食品,加工食品,し好飲料中の鉛量を測定した.缶詰の米飯の鉛含量は,白米を炊飯したときの3.2~2.8倍の鉛量となり,缶詰食品の鉛量が一般的に高い傾向と一致する.野菜類は三度豆,えんどう豆,なす,キャベツ,そらまあなどは5.4~25.5μg/kg,肉類の牛肉やウインナソーセージは105.6~362.7μg/kgでやや高い含量であった,冷凍食品やイソスタント食品は今回新しく測定したが,1包装あたりで3.96~25.48μgであった.水道水については4.2~8.3μg/lであった.測定した食品のうちの一部について1950年代の成績と比較すると,食品によって相当の増減を認めるものもあるが,その原因は今後検討していく予定である:参6