抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1965年6月~7月において,日本全国22箇所における地表の放射線バックグラウンドの測定を行なった。採土法は,各地の道路の表面より5cmの深さまでの土を総数230の試料を集め,ウラン系,トリウム系,
40Kの含有量を測定した。また地表1mの高さにおけるバックグラウンドも測定した。核種の分離測定には10cm×10cmNal(Tl)のシンチレータを,7.5cmの鉛でしゃへいし,128チャネルr線スペクトロメータで,900~1,500分間で測定した。その結果,全国平均ではウラン系1.3±0.6ppm,トリウム系5.7±1.7ppm,
40K 1.49±0.58ppmとなった。ウランの1.5ppmより多いのは,東北地方,東部,北陸,岐阜,西山陰,西九州であり,花崗ペグマタイト層の分布と良く一致しており,さきに行なわれた車上および空中測定の結果のウランの多いペグマタイト層の分布のデータとも良く一致した。地表から1mの高さにおける放射線バックグラウンドは25~65mR/yrで,年間平均5.4μR.47mRであった。このデータも他の測定値,例えばUNSCEAR Report1966の30~65mrad(年間)とも良く一致している;写図1表2参6(那波 克己)