抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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当地域を構成する岩石は及位層下部に属する火山砕屑岩類およびそれをNNW-SSEの方向性を以って貫く第三紀複合貫入岩体とからなる.火山砕屑岩類はその岩質により2区分され,下位より安山岩質火山礫凝灰岩~凝灰角礫岩,その上位の石英安山岩質火山礫凝灰岩~凝灰角礫岩からなり,上位の一部は“熔結凝灰岩”となっている。結局本岩類は火山砕屑流として陸性の環境下で堆積したものであろう.第三紀複合貫入岩体は岩相変化が著しく,地表では塩基性から酸性,完晶質から玻璃質まで変化するこの岩相変化の特徴から日正型あるいは阿仁型とは別に中ノ股型として区別される.またこの事実はこの種の岩体を含めた“第三紀花こう岩類’の地質学的性格に対する再検討を必要とし,岩石成因論上も重要な意味を有する.鉱床は鉱脈型に属し,基盤運動の反映と思われるN60°E系の裂罅を充填した浅熱水性鉱染鉱脈鉱床である.鉱石鉱物は黄鉄鉱,黄銅鉱,閃亜鉛鉱,方鉛鉱で,脈石鉱物は石英,方解石,緑泥石等である.