抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鉄カルボニルを触媒とし,オレフィン,水,COからアルコールを合成する反応を検討した.まず,還元鉄とヨード蒸気およびCOを反応させて鉄ペンタカルボニルを得た(収率40%).オレフィンとしてシクロヘキセン,オクテン-1,シクロヘプテンを合成して用いた.ふりまぜ式オートクレーブにオレフィン,鉄ペンタカルボニル,水,トリメチルアミン,メタノールを所定量加え,これにCOを110気圧に圧入し,一定温度(150~180°C)で圧力の減少が見られなくなるまで反応させた.シクロオレフィンからはシクロアルキルカルビノール,オグデンからはn-ノナノールを主成分とする生成物が得られ,最もよい場合に約50%の収率であった.収率ならびに反応の進行に対し水の量が影響し,オレフィンに対して当モルの水を用いる時が最もよいこと,鎖式オレフィンでは二重結合の異性化か著しいことを知った.さらにオレフィンの反応性について調べ,収率から見て反応性はC
6>C
7>C
8の順に低下するものと思われた.