抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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標題の装置について,使用者の側から,その性能,応用範囲,等を検討した。装備されている小型計算機のプログラムは固定されており,使用者は,計数効率,バックグラウンドおよび二重標識試料の場合にその効率比を所定のダイアルによって設定する。この装置は3チャネルを使ってパルス波高分析ができる。消光補正は,外部標準比法に基づいて行なう。未知試料について外部標準比を測定した後,その値がそれに最も近くかつ低い側にある1けたの小数値に等しくなるように電子回路的に装置が自動調節される。試料は,設定された時間測定され,ダイアル設定効率と外部標準比の値に基づいて壊変率が計算され,その結果が印字される。この装置による測定においては,試料の容積,消光の程度によってバックグラウンドが変らないことを前提としている。その妥当性を調べるために,いろいろの化学消光試料,色消光試料を調製してそのバックグラウンドを外部標準比の値の関数として測定した。この結果によると,着色試料,無色試料およびある種の化学消光試料の間には,バックグラウンドの有意な差異が見られる。このことは,この装置によって低レベル試料を測定する場合に有意な誤差が生じることを示す。一方,
3Hおよび
14Cを用いて,計数結果の精度,確度を実験的に検討した。両核種を同時計測する場合には,外部標準比が0.4以上の条件で行うのが望ましいことがわかった(山下幹雄)