抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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林らによるトリオキサン単結晶の放射線重合に関する成果.および双晶構造を有するポリオキシメチレンの生成を確認した一連の報告により.他の環状化合物の固相重合も.一躍注目を浴びることになった.このような反応は.topotactic反応と分類される.ポリマ,モノマ結晶構造とモノマ反応性間の関係を一般化する前に.まずどのようなモノマにおいてこのような反応が可能であるかを知ることが必要である.トリオキサンのいおう類似化合物トリチアンについて検討した.林らはこのモノマは放射線重合不可能と報告しているが.著者らはある条件下では可能なことを見出した.クロロホルム溶液から再結晶したトリチアンを室温でγ線(9.8Mrad)照射しただけでは重合は起らないが.これを195 °Cで18.5時間加熱すると,沸騰クロロホルムで抽出しても20%残さを生ずる.この残さは融点245~260°Cで.ポリマであることが確認された.昇華によって得られたトリチアン単結晶を180°Cで165時間熱して.X線写真を取っても何ら変化はないが.γ線照射後180°Cで143時間加熱後では,トリチアンのものではない新しい配向図形が得られる.これよりポリマは正方晶形で.a=12.7.b=i2.0,c=5.10Aであることが示された;図2表1参9(石榑 顕吉)