抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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核形成剤として少量のP
2O
5+TiO
2+ZrO
2を含む市販品に近い組成のLi
2O-(MgO)-Al
2O-SiO
2系ガラスが熱処理によって,透明結晶化ガラスに変化する過程で起こる構造変化を追求.約2%のP
2O
5と約4%のTiO
2+ZrO
2の添加によりガラの分相傾向は助長される.主結晶のβ-石英固溶体が析出する前に3C-80Åの結晶質の核が生ずる.この核は電子回折などによりZrO
2またはZrTiO
4と推測される.核生成には誘導期間が必要であり,生成後,核は拡散律速によって成長した後,ある大きさの値に飽和する.高温で加熱した試料中ほど核の平均直径は大きい.単位体積中の核の概数は10
16-10
17個である.主結晶子の大きさは加熱温度および符間によって変化し,温度または時間とともに結晶化度はS字形に増加する:参12