抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ウニStrongelocentrotus purpuratusの卵の薄い層を52R/secの線量率で30秒間照射して
3H標識のチミジンを5μCi/ml含む100mlの海水に入れる。未照射の対照も別の
3H-チミジン海水に入れる。卵の濃度は2×10
4個/ml,5分毎に2mlずつとってエタノール-酢酸で固定し,翌日酸不溶部分の放射能を測定した。同時に少量の試料を固定して,卵の分裂の段階を決めた。この実験に使った程度の低線量のX線では,第1週期のDNA合成に関しては,開始の遅れもなく速度も正常であったが,第2週期では遅れが生じた。この分裂の終期の始りも同程度に遅れた。これらの結果から,低線量の照射では,回復可能な分裂遅滞を引起すが,DNA合成には影響しないということと,分裂活性が何らかの形でDNA合成の開始を調節しているということがわかった。分裂の遅れはG
2過程に生じた伺らかの遅れの結果でもあり,それは恐らく,染色体濃縮の始まりの遅れであろうと思われる;図1参13(渡辺 純江)