抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中性子とX線のRBEを比較するため,体細胞異常と細胞の発育阻止現象を中心に検討した。ツユクサの02系統の若い花糸を供試し,このものに中性子とX線照射とを行なった。それらは,照射後,Hoagl and水耕液中で環境調節チャンバ内で養成した。中性子の照射量は,4,8,16,32,64,128radであり,X線の照射量は,11,5,24,48,96,144,240,288,432radであった。(1)照射量と体細胞における反応との関係についてみると,異常現象は,照射量の増加に伴い増加しつづけ,ある飽和値に達すると,以後照射量の増加にもかかわらず,異常現象は減少する。細胞の大きさと細抱色沢を中心に調べると,X線と80KeV中性子照射では青色巨大細勉を除き,飽和値がみられた。0.43MeV中性子照射ではピンク正常細胞とピンク巨大細胞のみに飽和値がみられた。ピンク巨大細胞,ピンクわい小細胞,無色正常細胞,無色巨大細胞は,同一のパターン(照射量と異常現象発生)をたどった。ピンク色とわい小性質とは,核あるいは染色体に最小の損傷しか生じなかったが,無色とわい小型との組み合わせでは,より多く損傷が伴っていた。(2)RBE値は,中性子照射量の増加に伴い減少した。また,RBE値は,生殖能力の欠失に対するより異常細胞出現に対してより高くみられた