抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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熱の流れの方程式∂
2f/∂χ
2=∂t/∂tの解であるψ(χ,t)とφ(χ,t)が原子物理,核物理に重要な関数であることが知られている.初めは,原子スペクトル中の吸収帯のひろがりについての考察で,ψ(χ,t)を知る必要が出てきたのであるが,核断面積での共鳴断面積が核の熱運動により著るしく影響を受けることが明らかにされ,平均全断面積の正しい解析を行うには,ψ,φ関数の値を正しく求めねばならなくなった.ψについてはすでに1930年頃計算されているし,その後も何人かの人が熱流方程式を数値解法によりその解を求めているが,この論文では,精度がさらによく,またχとtの範囲も相当広くとって解を求めている.計算の方法は,χ/√t≫1,χ≦√tのときの近似式とχ=0のときすなわちψ(o,t),φ(o,t)の式を近似値の目安として,ψとφの式そのものから,IBM7070を用いて解を求めている.結果は,tを0~10000まで,χを0~20√tまで出して,精度は0.2%より良いそうである.さらに他の人の計算結果との比較を,χの範囲,解の精度について行っている;図3参8(江木 紀彦)