抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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血しょうと肝の水分の間で,D-グルコースが非常に早く平衡に達することは,単なる自由拡散によるのかあるいは運搬により仲介される輸送によるためかは明らかでない。ここではD-グルコース-6-
3H,L-グルコース-1-
14Cの異性体を用い,還流したラット肝で立体特異的に輸送が行われるかどうかを調べた。その結果DおよびL-グルコースは同じ大きさ,溶解度,拡散性を持つにもかかわらず細胞への侵入速度が異なっていた。D-グルコースはL-グルコースの細胞侵入を阻害し,フロリジンは両異性体の侵入を阻害した。インシュリンは両異性体の細胞への進入および細胞から出ていくことに影響を及ぼさなかった。反応速度の解析からD-グルコース輸送の最小定数は,Km17mM:V
max345μmol/minであった。肝でお輸送活性はヒト赤血球におけるそれの約半分であったが,その大きさの程度は他のほ乳動物細胞のそれより大きい;写図10表5参30