抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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雌ラットの右胸部を2000RのX線で部分照射した後,9ケ月間にわたって肺のレントゲン写真をとり同時に原因不明で死亡したラットや必要に応じて殺したラットの肺の組織化学的検索と組織特異抗原の存在をチェックした。照射後の放射線学的ならびに組織学的変化はこれまでに報告された知見と一致していた。すなわち右肺のレントゲン写真は照射後3週で66%が,3ケ月後には86%が,3ケ月以後では95%が何らかの異常を示した。組織学的変化は,2,3週の潜伏期を経て,うっ血性の退行性変化があらわれ,ついで1ケ月後にいちじるしい炎症性変化がみられ,肺胞や気管支に繊維症や異形成が認あられた。肺の組織特異抗原には2種あることが知られているが,照射直後には何らの変化もなく,数ケ月後では若干のラットは1つまたは両方の組犠特異抗原を失った(高森康彦)