抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ヒキガエルぼうこうは,その上皮細胞によりNaを粘膜側からしょう膜側へ能動的に輸送する。現在まで,Naは受動的に粘膜を通り,細胞の単一の輸送プールにはいり,次いで能動的にしょう膜側へ輸送されるという仮説が立てられている。しかしこのプールの大きさとNa含量との間には矛盾があり,Na輸送プールが1個以上あるとも考えられるので,ヒキガエルぼうこうを
24Na標識Ringer液に触れさせたのち,溶出チャンバー中に置き,溶出曲線を測定した。その結果0-1分間隔ではイヌリンー
14Cの測定で得られる細胞外液から予想されるよりも多い
24Na溶出が認められた。また,1-18分間隔では,二つの溶出速度が認められた。これらの結果は,文献にあるような単一のNa輸送プール区域でないことを示している。Na輸送プール中のいくつかの区域のうち,少くとも二つはしょう膜および粘膜のイヌリン空げき中にあると考えられた(木村俊夫)