抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中性子を工程管理に使う方法として(1)誘導放射能,(2)中性子分布の物質による変化,(3)中性子の吸収,(4)核反応の結果生ずる核種のγ線,(5)非弾性散乱に伴なって出るγ線の測定があげられる.ボロンの連続定量に対しては,(3)および(4)の方法が最も有望と考えられるので,ここではこの2方法について検討して見た.被測定物はNaBO
3・4H
2Oである.線源は0.5cのPo-Beを使った.出力は約2.5×10
6n/sである.中性子の吸収を利用したものは,検出器としてBF
3比例計数管を使った場合,10%の精度で充分測定可能であった.
10B(n,α)7Liの核反応で生ずる7Liは0.48MeVのγ線を放出して基底状態に落ちる.このγ線を3.8cmφ×2.5cmのNaI(Tl)結晶を使ってシングルチャネルパルス波高分析器で測定した.△Wは0.480±0.045MeVに選んだ.これによると12%以上のNaBO
3・4H
2Oの含有に対しては飽和するので,使用範囲はこれ以下に限られる.この場合の精度は±16.7%,-15.0%が見込まれる;図7表3参13(三好 克彦)