抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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動物体内での諸物質の酸化的代謝を研究するにあたって,考慮するべき体内Co
2-pool systemを調べる目的で,著者は,
14-重炭酸ソーダ量持続注射法を用いて,この実験を行った。すなわち,2才の去勢雄ヒツジの左頸静脈にそう入したポリエチレン官より,生理食塩水に溶かした
14-重炭酸ソーダを自動注入ポンプで4時間にわたり注入しながら,右頸静脈に前日装置したカテーテルから,径時的に採取して,血中CO
2を,Guptarの方法で,Packar-Tricarbシンチレーションスペクトロメータで比放射能を測定し,また胃液および尿についても,比放射能を測定した。他方,その間,気管に外科的にMagillのカシータをそう入し,逐次,呼気量を測定し,また,Oppermanの方法で,比放射能を測定した。十分な快復期をおいて,注入量をかえて,3回実験したが,どの実験でも,注入開始3時間後には,血中CO
2の比放射能は平衡に達した。それ以後の血中および呼気CO
2の平均減期は,それぞれ,32.6分,31分で近似しており,平均CO
2-spaceは0.414l/kgであった。注入したCO
2のかなりの部分は,胃液に分泌され,代謝系より失われるが,尿への排出はわずかであった。諸物質の酸化的代謝の研究には,機械装着のための誤差がのぞかれ,また測定しやすい血中CO
2のデータを利用できるが,この場合CO
2-poolの標識に,少なくとも3時間かかることも,考りょしておかなければならぬと,結論される;図2 表4 参13