抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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パルプの品質,収量を高度に保ちながら前加水分解工程で生ずるペントザン(I)をフルフラール(II)として回収する方法を検討.IIは加水分解中のパージガスから回収し,さらに加水分解残留液を前加水分解液として繰返し使用することによってこれに含まれるIIを増収し得た.IIの収量には,加水分解ができるだけ高温で,さらに酸性物質を加えることが良いが,一方パルプ品質を高水準に保つためにパルプのI含量を2~3%に保つ必要がある前加水分解後のチンプ中のI含量と抽出したIおよびIIの含量との間に密接な関係が認められた.さらに残留チッブ中の可溶性のIを抽出することによりIIを得るが,これによってパルプの漂白性が向上することを知った.