抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アサリのホモゲナイズしたものを試料とした.これを28°Cで24時間腐敗させるとpH値は腐敗の進行につれ弱酸性から中性に近づき,揮発性塩基窒素含量が増大した.アミノ酸はセリン,グリシン,アルギニン以外で増量の傾向を示した.アミンとしてチラミン,プトレシン,アグマチン,カダベリンが生成されたがヒスタミンは検出できなかった.アサリエキスを経口でモルモットに与えると排便数を増加し,摘出小腸の実験からコリン様物質の存在を疑ったので薄層クロマトグラフィー法で追究したところ遊離コリンを証明した.コリンおよびアサリエキス中の消化管への作用実験から腐敗アサリエキス中の下痢作用物質の本態はコリンと断定した:参25