抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ハブ毒(Trimeresurus flavoviridi)の主毒成分HR1およびHR2画分を,ホルマリンを用いて完全に解毒し,生成したトキソイドHR 1-TdおよびHR2-Tdを1:1の割合で混合したMixed-Tdを,サルに一定量ずつ(0.5ml,1.0ml,2.0ml)4週毎に3回皮下注射し,HR1およびHR2に対する抗体価の変化を観察した.その結果,HR1およびHR2に対する抗体価はそれぞれ0.5mg投与群で8u/mlと21u/ml,1.0mg投与群で10u/mlと24u/ml,2.0mg投与群で21u/mlと32u/mlであった,さらに第3回目の注射後17日目に2mg,5mg,10mgの粗ハブ毒をこの免疫したサルに注射し,対照群と比較したところ,対照群では10mg,5mgのハブ毒投与サルは全部死亡したが,免疫群では10mg投与群でその半数が死亡したのみで5mg投与群は全部生存,その局部的な症状も軽度であった:参20