抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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バセドウ氏病で増加している尿中カテコールアミン(I)は抗甲状せん剤,メルカプトイミダゾールの投与により減少してほほ正常値に近づき,また尿中バニリル・マンデル酸(II)とIの比も正常に近づく.バセドウ氏病の外科的治療後でも同様である.レセルピン投与により尿中Iは一時的に増加するが,以後減少する.IIも次第に減少する.バセドウ氏病では病状の回復とともにI分泌と代謝異常が正常化すろ.レセルピンは組織の脱I作用を有するとともにI分泌,とくにアドレナリン分泌を抑制するが,I代謝を正常化する作用はないと老えられる.