抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
Llpmanと荒牧は低温におけるガラスの二次的吸水現象に伴ってNa
2OとSiO
2が選択的に失なわれるという仮説をたてたが,これを実験室で再現する試みを行なった.試料は鹿児島湾西北岸三船の黒曜石のガラス質石基を用いた.人工的な加水は(0.3%wt.)H
2O(+)の試料をオートクレープで加熱,加圧して行なった.その結果,H
2O(+)か2.6%増加するのにNa
20は逆に0.35%減少した.鉄の酸化に伴なう増加を除けば他の酸化物には変化が見られない.この実験結果よりNa
20が加水に伴って選択的に溶脱するであろうという仮説は実証されたが,SiO
2は変化が認めらわなかったのてこの問題は未解決である.また火山ガラスは急冷されたマグマの成分を代表しているはずてあるが,カラスが冷却後,地表水によって二次的にHzqT)が加わるとNa
20が差別的に失なわれるとすれば.もとのマグマの成分を忠実に示すことにはならなくなる.Na
20に富む酸性のガラスについてはこの影響は重大である.したかって火山ガラスの二次的加水に伴うアルカリの変化をたえず考慮に入れつつマグマの成分の倹討をすべきである.