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J-GLOBAL ID:201602014339361361   整理番号:66A0299473

火山ガラスの加水に伴うNa2Oの溶脱

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資料名:
巻: 72  号:ページ: 69-73  発行年: 1966年 
JST資料番号: F0528A  ISSN: 0016-7630  CODEN: CHTZA5  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN) 
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Llpmanと荒牧は低温におけるガラスの二次的吸水現象に伴ってNa2OとSiO2が選択的に失なわれるという仮説をたてたが,これを実験室で再現する試みを行なった.試料は鹿児島湾西北岸三船の黒曜石のガラス質石基を用いた.人工的な加水は(0.3%wt.)H2O(+)の試料をオートクレープで加熱,加圧して行なった.その結果,H2O(+)か2.6%増加するのにNa20は逆に0.35%減少した.鉄の酸化に伴なう増加を除けば他の酸化物には変化が見られない.この実験結果よりNa20が加水に伴って選択的に溶脱するであろうという仮説は実証されたが,SiO2は変化が認めらわなかったのてこの問題は未解決である.また火山ガラスは急冷されたマグマの成分を代表しているはずてあるが,カラスが冷却後,地表水によって二次的にHzqT)が加わるとNa20が差別的に失なわれるとすれば.もとのマグマの成分を忠実に示すことにはならなくなる.Na20に富む酸性のガラスについてはこの影響は重大である.したかって火山ガラスの二次的加水に伴うアルカリの変化をたえず考慮に入れつつマグマの成分の倹討をすべきである.
引用文献 (9件):
  • ARAMAKI, S. and LIPMAN, P. (1965), Possible leaching of Na2O during hydration of volcanic glasses. Proc. Japan Acad., vol. 41, p. 467-470.
  • BOWEN, N. L. (1928), The evolution of the igneous rocks. Princeton Univ. Press., Princeton.
  • FRIEDMAN, I. (1962), Water contents of eruptive magmas. Abstract Intern. Symposium Volc., Japan 1962.
  • LIPMAN, P. (1965), Chemical comparison of glassy and crystalline volcanic rocks. U. S. Geological Survey Bull., 1201-D, 24 p.
  • NASEDKIN, V. V. (1963), Volatile components of volcanic glasses. Izdatel′stro Akademii Nauk SSSR, Moscow, vol. 98, chap. 4, p. 118-137, English translation in Geochemistry International, 1964, p. 317-330.
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