抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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4-と5-核子からなる核の状態に関する最近の実験データが考察されている.<sup>4</sup>Heの3つの励起状態(20.1MeV,0‘.T=0;22MeV,2<sup>-</sup>,T=0;24~25MeV,1<sup>-</sup>,T=1)の存在は確認されている.したがって,<sup>4</sup>Hと<sup>4</sup>Liの同重核は束縛状態を持たず,それらの寿命は10<sup>-22</sup>secの程度のものである.<sup>5</sup>Hも叉束縛状態をもたず,<sup>3</sup>He+2nに崩壊するエネルギーはQ≧2MaVで,寿命はやはり10<sup>-22</sup>secのものである.<sup>5</sup>Hの束縛状態の研究は遅延中性子やβ線などを観測する方法でいろいろ試みられておるが,Nefkensの陽り結果は誤りで,一般に否定的結果になっている.<sup>4</sup>nの束縛状態もまた存在しない.Argan and Piazzoliの<sup>4</sup>HeのT=2状態の仮定は根拠がなく,束縛<sup>4</sup>nの存在の可能性を結論ずけるにはまた根拠がない.束縛<sup>4</sup>nの存在の条件は<sup>ε</sup>p(<sup>5</sup>H)<<sup>ε</sup>p(<sup>3</sup>H)-Q(<sup>5</sup>H→<sup>3</sup>H+2n)である.ここに<sup>ε</sup>p(A)は核A内の陽子のボンド・エネルギーでQは<sup>5</sup>H→<sup>3</sup>H+2n崩壊のエネルギーである.∂<sup>ε</sup>p/∂N対Zの関係を軽い核で調べると,Zの減少とともに.∂<sup>ε</sup>p/∂Nは増加してZ=1で∂<sup>ε</sup>p/∂N≒6MeVに達する.束縛<sup>4</sup>n条件は2∂<sup>ε</sup>p/∂N<-Q(Q≧1MeV)で,あらゆる知られた核で陽子ボンドが2つの中性子を加えても増加しない場合が一つもないから,束縛<sup>4</sup>nの存在は実際的でないと考えなければならない;図6参46(白土 二)