抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
酸素飽和下の水溶液系におけるSb(III)コバルト60からγ線による放射線酸化を研究した。この系ではSb(III)は完全にSb(IV)に酸化された。1N硫酸溶液中でのSb(III)の酸化のG値は約3.4であって,Sb(III)の濃度が7×10
-4~1.5×10
-3Mの範囲ではこのG値はSb(III)濃度にはほとんど無関係であった。Sb(III)の酸化のため測定されたG値と,文献で知られているH,OH,H
2O
2のためのG値とから,希硫峻溶液中のSb(III)の放射線酸化のメカニズムは次のごとくであろうと考えられる。Sb
3++OH=Sb
4++OH
-,Sb
3++HO
2+H
+=Sb
4++H
2O
2,Sb
4++Sb
4+=Sb
3++Sb
5+,1N塩酸溶液におけるSb(III)の放射線酸化のG値は1.5,3N塩酸中では1.1で,これらの値はSb(III)濃度が1×10
-3~3×10
-3Mではほとんど変わらなかった。1N硫酸溶液において塩化カリの濃度を変えると,塩化カリの増大とともにSb(III)の酸化のG値は直線的に滅少した(原報)