抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食用赤色102号(New Coccine)を0.85%の食塩水に溶かし,その20%,13.3%,10%食塩水溶液をつくり,室温で1時間放置後,健常なマウスの腹腔内に2ccをすみやかに注射し,マウス死後直ちに開腹して腎をとり,光学顕微鏡標本と電子顕微鏡標本をつくって検鏡した.その結果,1)皮質から骨髄質にかけて,細尿管周囲毛細血管の拡張充えいが著しく,糸球体は充血しているが細胞浸潤は伴なわない,2)主部細尿管上皮細胞は腫脹混濁硝子滴変性,上皮細胞剥離が認められる,3)電子顕微鏡では,糸球体の基底膜はその密度が著るしく低下し厚さも不規則で肥厚しており,基底膜の外側に限局性の膨化と肥厚が見られる.4)糸球体上皮細胞の突起が融合し,細胞小器官の変化が認められ,また糸球体内皮細胞の腫大が認められる,などが証明された.