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J-GLOBAL ID:201602015480112681   整理番号:66A0320845

Cu-Cr 合金の時効過程

著者 (3件):
資料名:
巻: 30  号:ページ: 302  発行年: 1966年 
JST資料番号: G0023A  ISSN: 0021-4876  CODEN: NIKGAV  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN) 
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950°C溶体化処理したCr0.05~0.91wt%のCu-Cr合金の時効過程を,その初期段階に重点をおいて,電気比抵抗と硬度測定および透過電顕により追求し,つぎの結果を得た.(1)300°,350°C時効では析出反応は極めて遅いが,400°C時効になると2hr程度の時効で時効現象示顕著に現われる.(2)450°C時効において各試料とも最高硬度を示すが,550°C時効になると過時効軟化が著しく,軟化量も極めて小さくなる.(3)時効初期における溶質原子のclusteringまたはzone形成による比抵抗増加が300°C以上の時効では認められなかった.(4)時効の極めて初期段階において,焼入れにより凍結された格子欠陥の消滅によると思われる比抵抗の急激な微小減少を認めた.この減少量は時効温度の上昇とともに減少する.また溶体化温度950°Cにおける固溶限Cr0.3%の試料において最大となり,これよりCrが増加して乱減少しても小さくなる傾向を示す.(5)焼入れ条件の差は時効のかなり後の段階まで影響をおよぼす.(6)透過電顕組織においては500°C時効のかなり進んだ過時効過程において,析出Cr相によると思われるコントラストを認めたが,析出相の構造および母格子との方位関係は不明である.なお時効初期過程の組織変化は捉えられなかった.組織観察の結果からしてこの合金の析出の型は,ほとんど均一な核形成にもとづく連続析出であると考えられる.
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