抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ポリエチレンの球晶は普通光学的に負であるとされている,本実験はガラス管の一部を加熱した温度勾配管を用いて,ポリエチレン球晶をフィルム面内に成長させ,光学的に正の球晶の生成することを認めた.この正の球晶の生成する条件は試料面垂直温度勾配が大きく,試料面の低温側に生成した結晶核が,その核を中心にしてしだいに等方的に成長するが,垂直温度勾配の効果は試料面をしだいに傾斜させ,頂点の湾曲した円錐形を形成する.この円錐形を構成するフィブリル傾斜は,負の球晶に比較して著しく大きく,偏光顕微鏡像が在来の負の球晶と異なる幾多の興味ある図形を示す.その分子鎖は球晶の半径方向に傾斜し,光学的複屈折が正を示すものと推定した.本報告はこのような球晶の成長機構と結晶化条件との関係を考察した:参6