抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ポータブルで強度の弱い零偏向可変分散同位体分離器であるカルトロンマークIIについて装置の概要を説明している.通常の同型分離器が分離要素として運動量分析器を用いているのに反して,この装置は速度ろ過器を用いている.サイクロトロン用ターゲットの作製および放射性同位体の分離を主な利用目的としており,コレクタ室にβ線スペクトロメータを取付けることによって短寿命同位体のβ崩壊の研究も行うことができる.全ユニットは分解,移動,組立てが容易に行えるように設計されている.試料は気体でも固体でもよく,分解能は
84Krについての測定で10
3である.中性ビームによる汚染も防ぐため,ビーム管内に2組の静電板とバッフルが置かれており,イオンビームは,屈折してバッフルを越えてコレクタへ落ちるが,中性ビームは屈折せずにバッフルで止められる(金川 昭)