抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高分子物質との親和性のよい薄層充てん剤を得る目的でフレーク状ガラスにビニルモノマーを放射線グラフト重合させた。基材のガラスはアルミノけい酸塩ガラスにのみグラフト重合が認められ,とくにそのフレーク状ガラスを重クロム酸-硫酸混液で前処理するとグラフト重合は容易に進行することが分つた。アルカリケイ酸塩ガラスやシリカガラスではグラフト重合は起こらなかった。グラフト重合の検出にはIR,熱分解がガスクロマトグラム,加熱減量,DTA等の測定法を用いた。つぎにグラフト重合反応の機構解明のため煕射によって生ずるガラス中の活性種をESRで検討した。混酸処理のアルミノケイ酸塩ガラスのみに現われる20.6Gの等間隔の6本のhfsを有する共鳴吸収線は,格子形成にあずかうている4配位のアルミニウムが、酸素1個を失ないそこに補足された電子によるものと判断した。またこれがグラフト重合の開始点になることをメタクリル酸メチルモノマーを用いて,前照射法の過程をESRで証明した。このさい,重要な役割を演ずるクロムイオンの効果についても考察した