抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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動物組織中の
239Puおよび
241Amを測定する方法として,液体シンチレーション法は,比例計数管法に比べて,試料調製が簡単であり,分析所要時間が短く,測定精度も劣らない等の特長をもっている。当初は,シンチレータとして,トルエンとエタノールの混合溶液に0.4%PPOを添加したものを使用し,濃硝酸で処理した試料残査を3N-HNO
3に溶解し,その0.6mlをシンチレータ20mlと混合して試料を調製した。この方法によって,通常100%の計数効率が得られたが,試料が0.5g以上の無機質を含む場合には,沈でんが生じたり,試料によっては,ガラス壁への吸着による計数損失が生じる等の問題があった。これらの問題は,シンチレータとして,TRITON N-101シンチレータを用いることによって解決できた。TRITON N-101をキシレンに溶解した溶液は等量の0.1N-HC1と混合させることができる。混合によって,粘性のあるゲル状サスペンジョンが形成される。このように調製した試料は,数週間以上にわたって安定である。ただし,多量の骨試料から調製したサスペンジョンにおいては,一般に粘性が低くなり(原因不明),相の分離が起りやすい,(山下幹雄)