抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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シロネズミに
3Hチミヂンを静注して骨髄細胞を標識し,その後に切創を背部皮膚に施し,以後日を追って組織切片およびプリント標本を作製,オートラヂオグラフィーによって標識細胞の変化,移動を追跡した。その結果標識されたリンパ球または単球と思われる単核細胞が,やがて流血中に入り,局所滲出液中に出てあるいは細胞分裂を行い,あるいは大食細胞や他の細胞に転化すると思われ,一般に言われているように血管外膜細胞が何等かの重要な役割を演じているという証拠は得られなかった。標識後14日にも創傷部分には標識単核細胞のみならず標識核を有する線維芽細胞,線維細胞が見られ,創傷回復時出現する線維細胞は骨髄由来の単核細胞か母体であることを強く示唆している;写7参19(中村 彌)