抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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脳血流自己調節におけるβ-アドレナリン作働効果の関与をイヌで検討.脳血流量,脳波,心電図,動脈圧,呼気CO2を測定し,脳せき髄液(CSF)の分析を併わせ行なった,プロプラノロール1.5~2mg/kgを静脈内投与した後,出血によって脳かん流圧を低下し,血流の変動を検討.脳のグルコース代謝過程をしゃ断するβ-しゃ断薬プロプラノロール前処置によって,脳がん流圧下降に反応した脳血流の自己調節は消失した.この前処置によってCSF乳酸の増加もCSFpHの減少も起らなかった.以上から,かん流圧低下に反応する脳血流量の自己調節は,脳組織の低酸素症を意味するCSF乳酸アチドーシスによって起ることが結論された:参17