抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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CMC,ゼラチンの希薄水溶液に25°Cから(-70~-170°C)の温度範囲で1MeVの電子線を照射して放射線効果を調べた。CMCでは分子鎖の切断がおこり,ゼラチンでは橋かけが起こる。いずれの水溶液でも,反応が溶液の凍結温度を境界として急激な変化をする。CMC水溶液では高分子鎖の切断反応が0°C以上では0°C以下の37倍の速度で起り,0-170°Cの間ではほとんど変化しない。ゼラチン水溶液ではやはり0°Cを境界に橋かけ反応が大きく変化するが,CMC水溶液における主鎖切断反応速度はそれ程急激なものでなく,少し緩やかに変化する。すなわち,5°Cのゲル化速度は-5°Cの速度の7.5倍であり,-70~20°Cの間で連続的にゲル化速度が変化してゆく。橋かけ速度はポリマー連鎖の易動度に依存しており,ゼラチル溶液では明らかに主鎖の運動性が凍結点以下の低温で温度低下とともに減少していることがわかる